ほんのりな日和

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【書評】ナリワイで「自分の人生」を生きる。:『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』

こんにちは。
 
『ナリワイをつくる』を読みました。
実はこちら、半年ほど前に図書館で読んだ本だったりします。
また読みたいなと思っていたところ、キンドルで300円(※2015年6月現在)になっていたので、思わず購入。
 
 
 
ナリワイとは
 
 
個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのでなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身に付く仕事
 
 
著者の伊藤洋志さんは、ナリワイをこのように定義されています。
 
つまり、「規模を大きくすること」や「たくさん儲けること」を目的とした起業とは違うわけです。
「生活」と「働くこと」が分裂しがちな現在、その二つを近づけていこうとするのが「ナリワイ」。
 
ローリスクローリターンなのがナリワイの特徴でもあるので、大きく稼ぐことはできないけれど、小規模なナリワイを一人がいくつも持つことで生活していくことが可能になる、と述べられています。
 
伊藤さんが実際に行われているナリワイは、
 
・季節限定梅農家
・文筆業
・床張り
 
等々、この他にも色々あります。
 
「毎月3万円くらい稼げるナリワイ」もあれば、「一年に一回10万円くらい稼げるナリワイ」みたいなのもあるようです。
 
このように、自分ができる色々なナリワイを組み合わせて、生活していく。
もうね、すごく楽しそう。
こういう生き方がしたいと、心から思いました。
 
 
 
「働くこと≠勤めること」
 
働くことはどこかの組織に属してお給料をもらうことである、という考え方にずっと疑問を持っていました。
 
それが当たり前であると言う大人たちに対しても。
 
もちろん、勤めるのが自分に合っていると思うならそれでいいのです。
ただ、合っていないと感じる人まで、その働き方をする必要はどこにあるのでしょう?
 
「仕事は嫌いだけれど生きていくためだから」
「家族がいるからしんどくても辞められない」
「会社に属するのが普通だから」
「勤めるのは大人として当たり前」
「フリーで働くのは保障がないからダメ」
 
そんな風に言う大人たちを、たくさん見てきました。
子ども心に、すごく悲しかった。
 
「働くのは大変で辛くて嫌なことなんだ」「我慢しなければいけないことなんだ」と、ずっと思っていました。
 
だからわたしは、「働く」のが嫌でした。
働く前から「働くのは大変なことだ」と言われていたら、誰が「働きたい!」なんて思うでしょうか?
 
けれど今思うのは、わたしは別に「働く」ことそれ自体を嫌悪していたわけではないといことです。
 
嫌だと思っていたのは「嫌々働く」ことだったんです。
 
「心も身体もぼろぼろになって、それでも組織にしがみついている」とか、「週2日の休日のために週5日我慢する」とか、そういうことが理解できなかったし、嫌だったし、悲しかったのだと思います。
 
現在のわたしは、組織に属して働いています。
けれど、以前にも書いたように、辞めようと思っています。
辞めることそれ自体に関しては、幸い「ダメ」と言う人は周囲にいません。
ただし、「辞めたら別の組織に属しなさい」と、口をそろえていいます。
「正社員になりなさい」と。
 
「正社員が悪い」なんてことは、全く思っていません。
ただ「正社員でなくてはだめ」とも思っていないだけです。
そして、そういう働き方が自分には合っていないと思っているのです。
 
これからどうするのか、どうしていくのか、まだはっきりしたことは見えていませんが、とりあえず「死にたくならない生き方」をしたいと思います。笑
 
……本の紹介のはずだったのに、大分脱線してしまいましたね。
 
『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』、ぜひ読んでみてください。働き方を改めて考えるきっかけをくれる一冊です。