【書評】生きることで悩むあなたへ:『自然のレッスン』
こんにちは。
北山耕平『自然のレッスン』を読みました。
一年ほど前に読んだものの、再読です。
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田舎にいかなくても、街でもできる自然な生き方について書かれた本。
「こころのレッスン」「からだのレッスン」「食べもののレッスン」の三部構成。
心と身体をのんびりやすませて、自分を大切にしたい気持ちになります。
ちっぽけな悩みは、すっとどこかに消えていってくれるような読後感があります。
生きることで悩むひとへ
食べるに十分な食べ物があって
夜に安心して眠れる場所があり
怖れと戦うだけの
ちょっとした勇気があるのなら
あなたは
涙でまつ毛を濡らす必要など
ないのではありませんか。
(北山耕平『自然のレッスン』)
生きていると、悩みはつきません。
「体調が悪い」「お金がない」「老後はどうなるのか」「理想の恋人がみつからない」「仕事がつまらない」「なにもかもがもういやだ」……等々。
けれど本当は、衣食住が満たされていれば、生きることに悩まなくても良いはずなんですよね。衣食住が満たされている時点で死にませんし。
「生きる意味」というようなことを、やっぱり考えてしまったりするけれど、たぶん「生きる意味」なんてものはなくて、ただ「生きているということ自体に意味がある」のではないかなと、考えたりしています。
「いま生きていればOK! 人生の意味とか目標はもう達成されているよ!」
それでも、生きることで悩んでしまうことはあります。
悩みたい気分のときは、悩んでも良いと思います。
でも、人生はそんなに長くないです。
「人生の80%を悩んですごす」とかになるとちょっともったいないと思うので、悩む時間はほんのちょっとにして、あとの時間はおもしろおかしく、すごすようにしたら良いのではないでしょうか。
この本には、毎日を穏やかに楽しく生きるためのコツやヒントが、たくさんちりばめられています。
涙でまつ毛や枕を濡らす夜から、ほんのりと連れ出してくれるような心地がします。
・生きることで悩み生活に疲れを感じている人
・丁寧に生きるためのヒントがほしい人
・「自然な生き方」やスローライフに興味がある人
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